BSP「新選組」のDVDを観た話 ①

2019年終わりましたけど、2019年最大の後悔はBSP新選組を観なかったことですね。今年の1〜2月に新作があるのでチケットどうしよ〜って言ってたらフォロワーさんがDVD貸してくれました!!!!ありがとうございます!!!!!!DVD返すの遅くてごめんなさい!!!!!チケット取りました!楽しみです!!!!!!

 

BSP、ブルーシャトルプロデュースとは何ぞ?ってところからだったんですが、公式サイトにはこのようにあります。

ブルーシャトルがプロデュースする演劇公演の総称。 ブルーシャトルに所属するタレント、母体となる劇団ひまわりに所属するタレントたちを中心に、2012年より活動開始。ブルーシャトルがプロデュースする演劇公演の総称。

ブルーシャトルについてはハイステで2代目スガさんを演じていた田中尚輝くんがいるところというくらいの認識でしたが改めました。めちゃくちゃに選手層が厚い……!殺陣もダンスもかっこよくて、お芝居もめっちゃ良い。今後BSPの公演があったら観に行きたい!!!殺陣多め、ダンス多めならなおさら観たい!!!!

 

新選組」はそのBSPが公演する舞台で、史実を基に新選組の結成から箱館戦争までをオリジナル要素を交えながら展開していくという内容。オリジナル要素はBSP独自のものもあれば小説やドラマでよく見るなって設定もある。新選組自体が割とキャラ付けされているので、そこから大きくは外れていない感じ。でもそのイメージがある故にそのキャストがその役!?ってのが多くて面白かった。

 

照明が本当に好きです。演劇観てる〜!っていう照明(語彙)。心情、場面に合わせた照明がとにかく上手い。新選組の浅葱色のイメージなのか青い照明。この色が静かなお芝居も爽やかなお芝居も彩ってるんです。現場で浴びたい照明〜!舞台上に落ちる照明も綺麗。照明と音を体験して舞台沼に落っこちたので演劇的な照明見ると楽しくなっちゃうな。

 

OPとEDが最高。

新選組」は暁ノ章、宵ノ章、終ノ章の3部作で各章2話ずつの構成。各話にはOPとEDがあるんですが、これがもう最高。OP曲もED曲もハイステやヒロステの音楽でおなじみ和田俊輔さんが作曲なので最高なのは確約されてるんですが、ダンスもめちゃくちゃにかっこいいし綺麗なので最高。どのOPもEDも曲自体は同じなんですが、少しずつ構成が違うので雰囲気も変わる。近藤さんが主役の話のEDはまっすぐな近藤さんらしく結構さわやかな印象だけど、芹沢鴨が主役の話のEDは鴨自身の人生のダイジェスト版のようで物哀しい印象だったりする。すべての章を観てからOPとEDだけでも見直すと感じ方も違ってくるので何回も観てしまう。最高。

 

暁ノ章:近藤勇の大志

すごくまっすぐな近藤さん。今回の新選組は他で見る新選組より人斬りになることに苛まれている人物が多いので、観ていると胃がぎゅっとするくらいしんどい心情表現もあるんですが、近藤さんは武士になることに対してひたすらにまっすぐ。別の章で土方さんがちょっと凶行気味になったときに名前を呼んで諌めるシーンがあるんですけど、名前を呼んでるだけの声に説得力があって近藤さんつよ……ってなりました。山本くんの近藤さん、説得力があって好きです。終ノ章観た後にこの1話目観ると、明るい印象のシーンにダメージ受けるおうになるのでもうダメ。元気な曲に合わせてひたすら素振りをするシーンがあるんですけどこれが一番しんどかったです。うえぇ……

 

暁ノ章:芹沢鴨の後悔

粗暴な人物になることが多い芹沢鴨ですが、今回の芹沢鴨は不敵な笑みを浮かべ続ける腹の底が見えない男。……だったんですけど、芹沢鴨の生い立ちを知って自身の運命に翻弄されながらどんどん人格が歪んでいくのを見ると、鴨の胸中が少し見えてなんとも言えない気持ちになる。最後は新選組に暗殺されるのですが、死に際がめちゃくちゃ印象的でした。死に向かう芹沢鴨が凝縮されてた。現場で観てたら多分息するの忘れてる。そしてEDの最後の顔がすごく良い。真っ当に人生歩んでたらこんな顔する「武士」だったのかな。

 

やっぱり新選組が好きなんですよね……宵ノ章についても終ノ章ついても話したいことがあるのに言葉にするのが難しい。とりあえず、現場で観たかったな……