ミュージカル「キングアーサー」を観た話

1月末にキングアーサーを観た!3ヶ月近く前の舞台の話を今します。9割くらいは2月に書き終えてたんだけど、タイミングを逃してたら今になってしまった。そんなのばっかりだ。

めっっっっちゃ好きだった!!!!!もう一回観たかったけど観る時間がなかった〜〜〜〜!!!!!地元にもちゃんと土日で来てくれたのに……かなしい。時間が無いと言いつつ時間の管理が下手なだけで本当は時間あるし何なら他のものを観ているというのは、まぁ、その、そうなんですが(そうなんだ)こんなに良いなら先に予定空けておけばよかったじゃ〜〜〜〜〜ん!!!!!という気持ちでいっぱいです。ただ今回は地元に来るタイミングで資格試験の勉強をしていたので今回は本当に時間が無かった。それは本当。

新国立劇場中劇場めっちゃ見やすかった!前方はフラットだからちょっと見にくいかもしれないけど、中列直後あたりは結構見やすかった。あと客席が舞台の方向いてるので正面に舞台の中心を見ることができて作品として楽しみたいときは本当に良い。というか普段見づらい劇場(とは名ばかりのイベントホール)にぶち込まれているせいで、ちゃんと演劇を観る仕様になってる劇場への感動がすごいんだと思う。ロビーにいるとき「できて20年以上経つのにまだ綺麗ですごいね」って話している声が聞こえて大切に作られて大切に管理されてる劇場なのかなって思った。

ネガティブな話を先にするんですが、正直登場人物の感情の移り変わりが早すぎて戸惑ってたら終わった感ある。ディズニーの「王様の剣」すら見たことないし、アーサー王伝説を何も知らない状態で観たからかもしれないけど、アーサー大変だな……みたいなド薄っぺらい感想に収まってしまった。モルガンなんてとんでもなく不穏因子なのでさっさと追い出せばいいのに……とか、アーサーとグィネヴィアあんなにラブラブだったのにハンサムな部下に奥さん奪われてかわいそうに……とか。まぁ、太田さんのランスロットがあまりにもピカピカだったのでグィネヴィアが一目惚れしてしまうのも致し方無しではあるが、それにしたってアーサーが何したってんだよと思った。父が悪いよ。

そんな感じなのに何で好きかって言うともう、

曲が良い〜〜〜〜〜!!!!!

ダンスが良い〜〜〜〜〜!!!!!

先に話した通りアーサー王伝説何も知らないし、登場人物にもあんまり感情移入出来ない感じだったのにキング・アーサーめっっっっちゃ良かったな!?って感情になったのは曲とダンスと演出が好きだったからなので、演劇を楽しんだというより音楽を楽しんだ感じに近いかもしれない。

あのフレンチロックがかっこいいんですよね。普段グランドミュージカルの曲を聞いてもピンと来ないんだけど、稽古映像の曲聞いただけでもかなり楽しみになってた。劇場で聞いたら絶対最高!って思ったら本当に最高だった。

メレアガン役が伊礼さんの回を観劇したんですが、あんなハイトーンを安定して歌い上げるの観たらワァ……ワ…ァ……ってなってしまったし、グィネヴィア役の小南さんの柔らかくて可愛らしい雰囲気の歌も聞いててめろめろになってしまった。ストーリー的にはモルガンさっさと追い出せって思ったけど、安蘭さんのモルガン様本当に歌も表情も素敵だし、モルガン軍のダンスも見てて気持ちよくてここでも最高になってしまった。アフト回で小南さんが「普段お前って言われるの苦手なんですけどモルガンに言われると(かっこよくて)嬉しくなる」って言ってたんだけど、わかる〜〜〜!!!ってなった。あと、アフトで小林くんがモルガンダンスを少しだけ踊ってくれたのを見たんですけど、あれ、踊れる人は絶対踊りたくなる気がする。円卓の騎士のシーンさ〜〜〜!小林くんのガウェインも太田さんのランスロットも剣を使った振りが本当にかっこよくて、あと100回観たいってなっちゃった。

普段グランドミュージカルをほとんど観ないのですが、今回何で観に行ったかって言うと普段贔屓にしている俳優さんが出ていたからなんですよね。作品でなくキャストを追って劇場へ行くことに対してあまり良く思っていない運営側の方もいらっしゃるのをたまに見かけますが、観る側としてはキャストを追って素敵な作品に出会えて世界が広がるのに何があかんのやと思います。

制作会見で長く続く作品にしたい、みたいなことを言っていたのでまた上演されるのを信じて楽しみにしてます。

BSP「織田信長」を観た話

2月は家も仕事も趣味も大変でこの時期に指輪を3個失くした。2個は影も形も無くなったんだけど、1個は駐車場でぺしゃんこになっていて結構ショックだったのを覚えている。無くしたときは普段の忙しさも相まって「こんなことばっかやんけ……」って沈んでたんだけど、その都度舞台を観てたら元気になった。上手くいかないときに元気をくれるのは良作品と好きな俳優が楽しそうに演技してる姿だなってことを実感している。

この頃に観た舞台の感想をちょこちょこ書いているんだけど気付いたら4月に入っているので、正直観たその時の気持ちだけで書けてはいない気がする。誰かの感想を読んで自分の考えだと思い込んでるかもしれないし、時間が経って感情が煮詰まったり逆に薄まったりしてるかもしれない。でもやっぱり自分が思ったことだと思って残しておきたい。ということで、今回は「ブルーシャトルプロデュース 織田信長」の話をします。

 

2019年くらいに本垢のフォロワーさんからBSP新選組完結編のBlu-rayを借りたんだけど、松田岳くんの吉田稔麿坂本龍馬がもうめちゃくちゃに良かった。というか、照明も音楽も演出も全部良くて、岳くんが出てるBSP観たいよ〜って言ってたんだけど、言い始めてすぐの新選組リメンバーには出ていなかった。その後はもうコロナ禍で承久の乱とか応仁の乱も配信でしか観てなかったんだけど、「織田信長」の情報解禁でめちゃくちゃテンション上がった。上演される!!!!!!岳くんが真ん中のBSP!!!!!!絶対劇場で観るぞ〜〜〜!!!!!って意気込んでFCも入ったのに、アホなので先行を逃しに逃してしまい結局一般で取った。舞台からは遠いけどドセン席だったのであの綺麗なダンス全体を観ることができ、個人的には大満足だった。リメンバーは端の席でしか観られなかったので真ん中で見られたのが本当に嬉しかった。オープニングが、私が期待する以上に綺麗でかっこよくて、これが観たかったんだ〜〜〜〜!!!!!ってちょっと泣いた。オープニング終わった時点でチケット代以上を得てしまいマスクの下でニチャ……って笑ってた。コロナ禍は私からたくさんのものを奪ったけど、マスクの下でキモおたスマイルをしても大丈夫なのはありがたかった。5月までにはこの癖を治したい。

 

正直、織田信長周辺に対しては大河ドラマで放送した分+高校日本史くらいの知識と「カリスマ的な魅力を持つ信長にたくさんの武将が関わっているけど、みんな暗殺する動機を持っていて〇〇黒幕説がいっぱいある」みたいな偏った情報しか待ち合わせていないので内容を全部ちゃんと理解したかというと微妙。1回しか観られていないので話を追うのに気を取られてしまって、ここのこの台詞がよかった!みたいな記憶はほとんど残せなかったのが残念過ぎる。でも脚本とキャストのお芝居が本当に良くて、演出が本当に綺麗で、観終わった後にはすごく良い作品観たなって満足感だけが残ってた。

 

松田岳くんの話をします。序盤に光秀や秀吉、我が子達と朗らかに過ごす信長が素敵だった。あったかいお芝居。ここ2年くらいで岳くん自身が優しい人なんだということを知ったのでそのブーストもあるかもしれないけど、岳くんが演じる序盤の信長は朗らかで優しさに溢れていた。平和な世を目指して笑う青年が「そうするしかない」を選択した結果、第六天魔王になりどんどん人が離れて孤独になっていく姿が痛々しいというかすごく寂しかった。フロイスが地球儀を持ってきたときあんなに周りを巻き込んで楽しそうにしていたのに、終盤でそのフロイスの首元に刀を添える冷えた姿に孤立を感じた。その地球儀も蘭丸に捨てられていよいよ孤独が極まってくる。終盤の蘭丸とのシーンは美しかったんだけど、一緒にいる信長はもう序盤で見た朗らかな信長ではなかったし周りに誰も居なくて、本当に蘭丸しか居ないんだなって思ってつらかった。(このときの信長にとっては蘭丸すら居ないのかもしれない) 朗らかな表情も仄暗い表情も上手いから、人として生きて人として孤独になっていった様がすごく綺麗で哀しい。お芝居もダンスも上手くて「ん?」と思うことが無いから、信長の感情のグラデーションを邪魔することがない。これが観たくてここに来たんだなって思った。もう何かしみじみと良いなぁって思ったから言葉が出ない。単に語彙がないと言えばそれはそう過ぎるんですが。

他作品でも他を圧倒する実力と優しさを兼ね備えた役というのは観たのですが、原作物なので岳くんを観ると言うよりはその役を観るという感覚だった。今回も織田信長という人物像はあるけど、自分の中の固定概念みたいなものは薄かったのでフラットな気持ちでお芝居を観ることが出来たのは良かった。

新くんの話していいですか。します。岳くんに対する感情が静なら、新くんに対する感情は動というかペンラ振ってる感じだった。元々史実でも創作でも徳川家康に対してなんの感情もないので新くんが徳川家康って言われてもフーンて感じだったんですけど、舞台上の家康くん観たら良〜〜〜〜〜!!!!!て心の中で手叩いて喜んだ。柔和な雰囲気で礼儀正しいのに、思案するときの手を顎に添えるあのポーズ(あのポーズ)でスッと視線が鋭くなるの、たぬきの呼び名に相応しく腹の底では冷えた考えを持ってそうな感じで良かったです。フォロワーさんも言ってたけどあの小柄な家康くんが池之上くん演じるガタイのいい本多忠勝を連れ立ってるのすごく良いと思いました。BSPの家康くん衣装の色合い的にもお品がある感じなので、その傍に忠勝いるの良かったな。本当に余談なんですが、ランブロ池之上くんのサインにネコチャンが描かれているのを見かけて、私がリメンバーを見て物販に並んだとき対応してくれたのが池之上くんでマスクにネコチャンが描かれていたのを見てかわいいなって笑ったのを思い出したました。戻ります。新くんのダンスが好きで……!お前新選組観たとき何も言うてへんかったやろって言われたら本当にそうなんですけど、エーステで九門くんのダンスをしっかり観てから新くんのダンスが大好きになってしまったし、エーステ観てから新選組のOP動画見直して「え!?すきじゃん!」ってなった。ダンスしてるときの視線の運び方とか決めるとこでスッと顔が締まるの本当かっこいい。BSPのメンバー基本的にみんなそのあたりが上手いんですけど、物心ついた時からかわいいとかっこいいが同居する人が好きなので新くんを追っちゃったのは必然。これはしょうがない。

植田くんを観るのペダステ振り?とかなので、あんなに可憐でダンスや表情に艶っぽさが出るとは思わずびっくりしたし、めっっっっちゃ良かった!もういろんな人が言ってるけど、あんなに可憐な蘭丸が魔王の棺を守る最後の最後に敵を拳でぶん殴ってるの、もうなりふり構わずとにかく守るって感情ですごく良かったな。「あなたを惑わすので(ニュアンス)」ってフロイスから貰った地球儀をしれっと捨てたとき、信長を惑わすのはお前やろがい!って思いもしたけど、拳でぶん殴ってるの見たら彼は彼なりに信長を想って慕ってたんだなって腑に落ちた(拳殴打で?)。何回か観たらもうちょっと違う感情があったかもしれない。咀嚼しきれていない感はある。

 

折角東京の早い日程で観れたんだから公演中か配信期間中に書けたら良かった。良かった良かった綺麗だった最高だったしか書いてないのに筆が遅過ぎた。配信買って見直しながら丁寧に感想書きたい気持ちもあったのに、イマイチしっかり観られる時間が取れないのがわかっていたので結局買ってない。言い訳ですが家事しながらでも楽しめる配信とお茶をちゃんと入れてタイマンで楽しみたい配信があり、信長は後者だったので買ってない。

って、とこまでブログを書いて寝かせてたら最高オブ最高なオープニングとエンディングと宴の動画が公開されたのでぜひ見てください。短いのでちゃんとタイマン張って観ることができる。BSPは良いというのはこの動画だけでもはっきり分かる。

https://youtu.be/gGRvkwZinmU

https://youtu.be/Lz-r1mXCDuc

https://youtu.be/Ybe4BoioHPg

 

私はBSPのメンバーを外部で見る機会の方が多いんだけどやっぱりBSPの照明と音楽の中で観られるのが最高って思ったし、願わくば2〜3公演観たいと改めて思った。次は他現場や己の予定とずらして確保出来ると良いなって……舞台見始めて何年経ってんだって感じなのに本当にチケ取りとスケジュール管理が下手。今度はちゃんとFC最速先行でがっちりチケット取って観に行きます(宣言)。

刀ミュ 「江 おん すていじ ~新編 里見八犬伝~」を観た話

梅芸への道順を全然覚えてなくて駅出口でぐるぐるしてしまったんだけど、大きい荷物の人に付いて行ったら梅芸に着いた。刀ミュの現場は大きい荷物の人が多くて助かる〜!地図アプリ使えって話だけど、まぁ……使わずに行ける方が楽……(怠惰)。どうでもいいけど、このぐるぐるしてるときにイヤリング落として知らないお姉さんに拾ってもらった。どこに遠征してもよく物を落とすんだけど、絶対拾ってもらえるから日本人は優しい(物を落とすな)。

 

今年の観劇初めは刀ミュでした!去年の観劇初めがマーキュリー・ファーだったので、今年は絶対明るいのから始めたいと思ってたんだけど大正解だった。年の初めは明るい方がいい。
ちなみに刀ミュは東京心覚以来人生2回目、他作品は映像でざっと見た。真剣乱舞祭は見てたり見てなかったりなので、刀ミュにおける江の子達のことをよく知ってるかというとそうでもない。そうでもないんだけど、今回ので結構わかった気がするような。そうでもないかもしれん。(どっち)

 

篭手切くんが「すていじ」に立って輝く日を夢見てるのは知ってるけど、まさかあんなにがっつりお芝居をする感じの「すていじ」だとは思わなかった。刀ミュの篭手切くんは既に真剣乱舞祭みたいな大きな「すていじ」には立ってるので、それはそうかという気もする。

里見八犬伝は、個人的に伏姫が亡くなるまでの流れがあんまり好きじゃないな〜って思ってたんだけど、その辺はさくっと且つマイルドになってて良かった。八房の神気で身籠った伏姫が許嫁に疑われて自害するって好きじゃない。その身籠った魂が八犬士の玉となって散っていくんだけど、疑った許嫁が八犬士探すのもハ?って思ってたので刀ミュのまとめ方は良かった。数珠持ってきたおじい誰やねんにはなったが。

 

1部は江みんなで里見八犬伝を上演することに決めて「れっすん」を重ねていく経緯のお話。江だけでは難しいので他に助っ人を頼みたいけど、みんな出陣や遠征で忙しくて断られる。最後の最後に大典太さんと水心子くんに助っ人を頼むんだけど、大典太さんに玉梓役をさせずに一体誰に玉梓役させようってんだ!!!!!!って笑ってしまうくらい大典太さんの玉梓が最高に良かったです。後でまた書きます。

今回は割と五月雨江を観に行った感じなんですけど雨さん雲さんの関係性がかわいくて終始マスクの下でにや〜〜〜って笑ってました。気付いたら隣にいるのにベタベタしてる感じじゃない距離感が好きだし、雲さんが雨さんに内緒でがんばってるの見てわん!してるのも良いなって思った。がんばってる相方見たら嬉しくなっちゃったね。その成果もしっかり出てて嬉しかったね。嬉しそうな雨さんの笑顔がかわいくてぐっっっっっと来てしまった。

刀ミュにわかマンなんですけど、桑名と松井は同じ時期に刀ミュ本丸に顕現したので同期のイメージがある。そんな2人の畑仕事シーンでは松井の態度が嫌々な感じではあるものの、他の江に比べて桑名に気安い感じがあって良かった。江の子たちはちょこちょこ方言が出るけど、松井はあんまり出ているイメージが無くて。桑名くん相手に方言丸出しで話すのは、気を抜いている感じなのかなと。駄々をこねる相手って甘えたい相手だし。どっかのシーンでも桑名くんに身を預けて運ばれてるのかわいかったな。あと桑名くんがしっかり農業スタイルな分、松井の脚の細さが際立っていて我が脚を省みて悲しくなった。ほっせぇ。

 

2部衣装ブロマイド出さんか!!!!!!!3枚セット600円で早よ出さんか!!!!!!!毛野ちゃんは1枚ずつ衣装違うのにしてくれ!!!!!!!刀ミュに劇中ブロマイド文化あるか知らんけどみんな欲しいやろ。私も欲しい。アンケートに書けばいいね。

大典太さん以外に誰を玉梓にしようってんだ!!!!!(2回目) 篭手切くんが当て書きしたならもう篭手切くんは天才だよ。大典太さんは背があって、玉梓の衣装もボリュームがあるので舞台上の存在感があってかなり恐い。そんな中で衣装捌きも上手いしお芝居も上手いので、大典太さんの玉梓本当に大正解なんですよね。ずっと悪役としての顔をしてる中、愛おしそうに赤ん坊の毛野ちゃんに頬を寄せる表情が「母」だったのすごく良かった。毛野ちゃんが雲さんだったのも大正解だよ。舞を舞う姿は綺麗で毛野ちゃんとして戦う姿は勇敢で。毛野ちゃんが玉梓を刺すのを躊躇うシーンで「後悔する」と言われてちょっと笑いながら「お互い様」と返すの、里見八犬伝の因果応報をこういう形で持って来たかってちょっと感心した(台詞は曖昧)。篭手切くんは天才。

八犬士は割と刀の性格が反映されてる感じだったんだけど、現八は割と雨さんと違うな〜って思ってたら毛野ちゃん庇って血塗れになっててサイコー!って(心の中で)手叩いて喜んじゃった。余談ですが、現八が玉梓に刺されて(斬られて?)苦しんだ瞬間周りが一斉にオペラグラス構えたの面白かったです。私も構えました。

 

3部はみんな可愛かったのでみんな可愛かったな〜って感想しか出てこないんですけど、篭手切くんが本当に客煽りが上手いというかアイドル性が高いというかすごかったですね。可愛いところは可愛くて、煽り顔は色気があって、間にファンサぽいものを挟んで、忙しいのに無駄がないので偉〜〜〜って感心してたらアンサンブルさんの頭の羽根がぶち飛んだのを真っ先に拾ってバトン(?)と一緒に握って普通に振りをしてたのでさらに偉〜〜〜〜〜!!!!!ってなった。

刀ミュのライブ衣装ってあっそこに布付けるんだ!みたいな衣装もある中で雨さんの衣装の上半身にはほぼ装飾がないスッッッッッキリしたデザインになってたの本当衣装さんのこだわりを感じるというか、何かすごいよね(語彙)。

雲さん、ていうか永田くんのダンスが好きだな〜〜〜〜って思って見てたんですよね。楽しそうに踊る俳優大好き。って思ってたら、雷太くんもバチバチに決めるダンスしててかっっっっっっっっっこ良かったな……!!!!!8人で踊るな。目が足りん。

昨年末に観たスイミュはYAMAHAが協賛してたんですが、スイミュの100倍くらいYAMAHAのロゴ見たのでちょっと笑いました。(蛇足)

 

今回の刀ミュは全然刀ミュ追ってない人でも楽しく観られてよかったな〜!刀ミュの三日月周辺のこととか正直よくわかってないから心覚はわかったような〜わからんような〜って感じだった。刀ステ観てない人からの三日月周辺もたぶんそんな感じなんだろうな……まぁ言うて刀ステ観ててもそんなにわかってないけども。

目が足りなくて豊前(はまじの癖が強い)とか水心子くん(たまに無邪気な地が出るのかわいい)のことあんまり観られなかったからあと1回くらい現場で観られたら良かったんだけどチケット当たんなかったな〜 笑 次回作は取れるといいな〜チケット!

あんさんぶるスターズ! Memory of Marionetteの記憶の話

はてなの下書き記事を整理していたら、2019年のあんステMoMに行った自分が楽しそうだったので一度非公開にした記事を再公開しました。

あれ以来、Valkyrie2人が揃う姿ををあんステで見られていないの本当に解せん。私はずっと待ってます。Valkyrieの返礼祭を。

 

MoMめっっっっっっっっっっっちゃくちゃ良かったです。びっくりした。正直言うと、チケットはまぁ推しが出るかもしれんから取っとくか……みたな心持ちで取ったんですけど観た後すぐ追いチケしました。(残念ながら追いチケした公演は中止だったけど)公演当時はアニメがまだ放映されていなかったしスタライ(よく知らない)にもValkyrieは出ていなかったので、公式の「格式が高く情熱的なユニット」だけが彼らのパフォーマンスのヒントだったんですけど、ダンスがもうめっっっっちゃくちゃに激しくてかっこいい。君たちが優勝だ。どの媒体だったか、パンフレットだったか忘れたんですけどダンスは元々振付師さんが付けてくれたものがあったけどValkyrieの2人が「これはValkyrieじゃないのでは?」って少し振りを変更したそうです。そうやって前のめりに2人のValkyrieを作ってくれたんだなって思うと愛しさ一入です。めちゃくちゃ良かったです。メモアンであんなに踊るなんて誰が思う?

さらに正直言うとあんスタ全然走ってない人間なので、仁兎くんがいたころのライブで音が止まった瞬間びっくりしました。こんなストーリーなのか?!????!!ちょっと!!!!!あんスタ!!!!!ってなりました。あの演出いいよなぁ……完成度高い。あれだけ精神滅多刺しにされた後、英智くんに煽られたとはいえ七夕で圧倒的なメモアンを披露するんですよね。形勢逆転感が最高の最高すぎて最後のライブで心のペンラめちゃくちゃ振った。

猪野広樹くんって何であんなに猪野広樹くんなのに納得してしまうんだろう。みかちゃん、多分もうちょっとかわいいじゃないですか。(ディスってない) でも猪野くんは地の顔がかっこいい系なのでみかちゃんってちょっとイメージ違うなって思ってたんです。それなのに見ていて私は違和感が無かったんですよね。他作品で「このキャラクターって実はこういうところがあるっていう背景がある。それを大事にしたい」みたいなことを言ってるのを読んだことがあるので、猪野くんの中で作られた「お師さんのことが好きなみかちゃん」が多分私の思うみかちゃんと合致したんですかね……普段のきゃっきゃした感じも英智くんに掴みかかるドスの効いた感じもよかった。お師さんを立ててるんだけど、ちょっと掌で転がしてる感があるのは猪野くんならではかなって思う。表情がころころ変わるみかちゃん、見てて楽しかったな。

山崎大輝くん、全然知らなかったんですよね!観劇しながらこんなに宗くんな子をどこから連れてきたんだ……ってずっと思ってたんですよね。あの絶妙に気持ち悪い(ディスってない)感じが上手いですよね、彼。仁兎相手に悦に入ってる感じが気持ち悪い(ディスってない)し、日常パートでめちゃくちゃ動くのが何か過剰に神経質な人にある気持ち悪さみたいな感じですごく好きです。猪野くんが自分の中で人物像を組み立てるタイプだとしたら、大輝くんは極力キャラ像に寄せていった末にそのものになってしまってるタイプ。よく「単なるコピーにはしたくない」って2.5に出演する役者さんは言うんですけど、大輝くんくらいその役になってしまっていると説得力が出てくる。歌い方、ダンス、振る舞い、全ての世界観が完成していて、あれは斎宮宗なんですよね。すごい。

って、パフォーマンスの凄さに圧倒されてたらあのカーテンコールの様子のおかしさ(褒めてる)じゃないですか。おもしろいですよね。猪野くんとの掛け合いもおもしろくてValkyrieさらにすごく好きになりました。

これ書いてるの2020年の2月なので公演から丸一年くらい経ってるけど鮮明に思い出せるし、楽しかったなぁって気持ちが蘇ってくるんですよね。MoMいろいろあったけど私は2人のValkyrieが優勝だと思ってる。また2人がステージに上がる日を夢見てる。返礼祭やられたら私の命日なので誰か骨拾っといて。

BSP「新選組」のDVDを観た話 ②

BSP新選組を観て1番の発見は、松田岳の演技がとにかくやばいということですね。今まで松田岳くんのオフ(バクステとかアフト)での喋りをほとんど聞いたことがなかったんですけど、ちょと検索すると「ふわふわ」ってワードが出てくるんですよね。そんなふわふわボーイ(?)があの吉田稔麿坂本龍馬を……?って思うと俄然松田岳って俳優さん自体に興味が湧いてきました。どんな解釈であの2役にたどり着いたんだろう。しかも冒頭の呼び出しみたいなものも岳くんが言っている?んです?どっから声だしてんの……すごい……。岳くんが出演している2.5次元作品も見てみたいんだけど、どちらかというとオリジナル脚本の役が見てみたい。岳くんの解釈と役作りの割合が多そうな作品が見てみたい。

 

その岳くんについても含めて。宵と終の感想です。

 

宵ノ章:土方歳三の憂鬱

宵ノ章前半の主役は土方歳三で、演じるのは田中尚輝くんなんですけどすっごく意外ですっっっっっっっっっっっごく良かったです。私の中では田中尚輝くんといえばハイステの菅原さんとかプリステの遊馬のイメージなのでBSP見る前は土方さん役ってどうなんだって思ってたんですが杞憂でしたね!この話の土方さんは人を斬ることに苛まれて、狂気に捕らわれそうになってしまう。そんな危うい土方さん……見ているこっちの内臓が抉られる感じなんですよね……。最後に拷問していた相手を抱えながら「すまん」って言うシーンがあるんですけど、ここすごく好きです。直前のシーンが狂気のシーンなので、ちゃんとまだ人らしくて良かったって気分になる。ここの差が上手いんですよね。芹沢鴨を殺した後にペタンと座り込んでいるシーンもあるんですけどここも好きでした。今までの土方さん像とはちょっと離れるけど、より人間らしい、弱さが魅力になる土方さんでした。

 

宵ノ章:沖田総司の純愛

先日ハイステで田中先輩を演じている鐘ヶ江くんを見たんですけど、もうずっと田中龍之介やってましたけど?ってくらい役に馴染んでいて、それなのに凄まじくかっこいい先輩!な田中先輩だったのでこれもう鐘ヶ江くんの当たり役になるわ〜〜って思ってたんですが、沖田くんを見た瞬間、同一人物か……?ってくらい沖田くんが沖田くんらしい沖田くんでこの人は何にでもなれるんか……って驚きました。

宵ノ章の後半は主に池田屋事件なんですが、これが良い〜〜〜!!!!新選組といえば池田屋なんですが、BSPのかっこいい新選組がギュギュッと凝縮されていました。それぞれに殺陣の見せ場に拍子木のカカッて音と共に決め台詞があるんですがこれが良い〜〜〜〜〜!!!!!かっこいいシーンには拍子木が必要(?)。新感線で学んだ。土方さんも前半のあれこれが吹っ切れたのかめちゃくちゃかっこ良かったです。池田屋の最後に近藤さんに「人を斬るのはつらいですか?」って聞かれるんですけど「つらいと思えるのは人である証拠です」って言われていて、一番理解してほしい人が理解してくれていて良かったね〜〜〜〜〜!!!!!!ってなりました。

松田岳くんの吉田稔麿が1億点って感じでしたね。ここから「気持ち悪い」は褒め言葉です。ゾワゾワっとする居心地の悪さを醸し出す天才か。松田岳くん演じる吉田稔麿は日本の未来を案じる尊皇攘夷の志士なんですが、もうなんか、いい意味ですごく嫌な雰囲気を纏っているんですよね。衣装は黒の着流し、足元は裸足ってだけでもうこの浅葱色の中では異質も異質。しかも台詞回しも、語る内容とは裏腹に粘度が高くて嫌な感じがする。静と動の振れ幅がすごいんですよね。スーッと新選組の間をすり抜ける時もあれば、獣みたいに対峙する時もある。水みたいなのにドロッとした雰囲気もある。そういえば、仲間の志士に己の欲望のままに動いてるだけだって指摘されて強く否定するんですけど、ここの喰い気味の「違う」は結構印象的というか記憶に残ります。でもずっと色っぽさがあって目が離せない。息絶えた他の志士が着物の中に入れていた脇差を取り出すシーンがあるんですけど、すごい色っぽくて稔麿やばいなって思いました。個人的にはこの吉田稔麿がどうやって死を迎えるのかめちゃくちゃ気になってたんですけど、その瞬間が見られなかったのがちょっと残念だったな……静かに息を引き取っても、鮮烈に死んでも記憶に焼きつけられそう。

 

終ノ章:志士たちの悪夢

終で坂本龍馬を演じるのも松田岳くんなんですよ〜〜〜〜!!!!!!すごいんですよね、陽の気が!!!!!!!暁、宵とあの嫌〜〜〜〜な雰囲気を纏った吉田稔麿を演じていた松田岳が軽やかに駆ける坂本龍馬を演じるんですけど、もうマジで坂本龍馬新選組とはほとんど関わりが無かったと言われている坂本龍馬なんですが、BSPでは沖田くんとがっつり関わる。近江屋事件の日に逢う二人が本当に良い。伊東は思想で相対しても袖にされたのに、沖田くんには最後まで一緒に来ないかと誘い続けるんですよね。このころにはもう沖田くんは病に侵されていたし、新選組には恩義があると言って断るんですけど、世界を見つめ駆けていく龍馬は沖田くんの目にはすごく輝いて見えたんだろうなぁ。松田岳くんの龍馬、気軽に人の人生を狂わせる男だった。

 

終ノ章:志士たちの面影

冒頭、松本良順先生が「実に人らしいじゃないか」と言いながら見つめる先には土方さんがいて感慨深いな……散々、獣だなんだと言われ続けたけど最後の話の冒頭でちゃんと「人」であることを前提として話をしてくれて良かった。

OPで龍馬が出てくるときの演出が良い……!!!!!OPも全体的に影の落ちる照明なんですけど、龍馬が出るときにだけパァッと明るい光に照らされるんですよね。真っ直ぐな視線にも光が入っていて終にしか出ていないのにこんなに存在感に説得力が出せるんだな……。

OP後からは畳み掛けるように新選組にとって悲しい出来事が続く。所々にこれまでを思い返すようなシーンがあるんですが、沖田くんの病がかなり重くなってしまったとき、自分のことを苛む声の最後に聞くのが龍馬の言葉なの、本当にエッッッッッモいな……

その沖田くん、終に入ってからすごく弱々しいというか病的な感じが出ててすごくびっくりします。照明なのかメイクなのか、お芝居からなのかすごくげっそりして見える。暁、宵では元気で飄々とした沖田くんそのものなので、一つの公演期間に終の弱々しいお芝居もできるのすごいですよね……

油小路から五稜郭までをかなり駆け足で進んでいくのでちょっと感情が追いつかない部分もあるんですが、だんだん仲間が離れていってたった一人になってしまっても土方さんがすごく強くて、エッッッッッモ……ってなりました。誰より人を斬ることに苛まれながら神経を衰弱させてた土方歳三はそこにはいなくて、力強く馬で駆ける姿はかっこよかったって感想しか無いです。試衛館のバラガキから、あの危うい時期、そして最期のときまで土方歳三の成長記録のようでもありましたね。

 

ずっと言っているんですがマジのマジで現場で観られなかったことを後悔してるんですよね……悲しみ。ダンスや殺陣を現場で観られなかったのはもちろんお芝居の雰囲気を現場で感じたかった。新作の「新選組リメンバー」はお祭り(?)らしいんですが、団扇持っていいってどういうこと……?こんなに心掻き乱されたのにめちゃくちゃ楽しいお祭だったらどうしよう。すごく明るいシーンで泣きそう(笑)団扇握り締めながら素振りの歌で咽び泣くオタク現れない?大丈夫?でも楽しみだよね。そうだね。

 

感想というか覚え書きでまとまりのない文章になってしまったな……無駄に長い文章読んでいただきありがとうございました!

BSP「新選組」のDVDを観た話 ①

2019年終わりましたけど、2019年最大の後悔はBSP新選組を観なかったことですね。今年の1〜2月に新作があるのでチケットどうしよ〜って言ってたらフォロワーさんがDVD貸してくれました!!!!ありがとうございます!!!!!!DVD返すの遅くてごめんなさい!!!!!チケット取りました!楽しみです!!!!!!

 

BSP、ブルーシャトルプロデュースとは何ぞ?ってところからだったんですが、公式サイトにはこのようにあります。

ブルーシャトルがプロデュースする演劇公演の総称。 ブルーシャトルに所属するタレント、母体となる劇団ひまわりに所属するタレントたちを中心に、2012年より活動開始。ブルーシャトルがプロデュースする演劇公演の総称。

ブルーシャトルについてはハイステで2代目スガさんを演じていた田中尚輝くんがいるところというくらいの認識でしたが改めました。めちゃくちゃに選手層が厚い……!殺陣もダンスもかっこよくて、お芝居もめっちゃ良い。今後BSPの公演があったら観に行きたい!!!殺陣多め、ダンス多めならなおさら観たい!!!!

 

新選組」はそのBSPが公演する舞台で、史実を基に新選組の結成から箱館戦争までをオリジナル要素を交えながら展開していくという内容。オリジナル要素はBSP独自のものもあれば小説やドラマでよく見るなって設定もある。新選組自体が割とキャラ付けされているので、そこから大きくは外れていない感じ。でもそのイメージがある故にそのキャストがその役!?ってのが多くて面白かった。

 

照明が本当に好きです。演劇観てる〜!っていう照明(語彙)。心情、場面に合わせた照明がとにかく上手い。新選組の浅葱色のイメージなのか青い照明。この色が静かなお芝居も爽やかなお芝居も彩ってるんです。現場で浴びたい照明〜!舞台上に落ちる照明も綺麗。照明と音を体験して舞台沼に落っこちたので演劇的な照明見ると楽しくなっちゃうな。

 

OPとEDが最高。

新選組」は暁ノ章、宵ノ章、終ノ章の3部作で各章2話ずつの構成。各話にはOPとEDがあるんですが、これがもう最高。OP曲もED曲もハイステやヒロステの音楽でおなじみ和田俊輔さんが作曲なので最高なのは確約されてるんですが、ダンスもめちゃくちゃにかっこいいし綺麗なので最高。どのOPもEDも曲自体は同じなんですが、少しずつ構成が違うので雰囲気も変わる。近藤さんが主役の話のEDはまっすぐな近藤さんらしく結構さわやかな印象だけど、芹沢鴨が主役の話のEDは鴨自身の人生のダイジェスト版のようで物哀しい印象だったりする。すべての章を観てからOPとEDだけでも見直すと感じ方も違ってくるので何回も観てしまう。最高。

 

暁ノ章:近藤勇の大志

すごくまっすぐな近藤さん。今回の新選組は他で見る新選組より人斬りになることに苛まれている人物が多いので、観ていると胃がぎゅっとするくらいしんどい心情表現もあるんですが、近藤さんは武士になることに対してひたすらにまっすぐ。別の章で土方さんがちょっと凶行気味になったときに名前を呼んで諌めるシーンがあるんですけど、名前を呼んでるだけの声に説得力があって近藤さんつよ……ってなりました。山本くんの近藤さん、説得力があって好きです。終ノ章観た後にこの1話目観ると、明るい印象のシーンにダメージ受けるおうになるのでもうダメ。元気な曲に合わせてひたすら素振りをするシーンがあるんですけどこれが一番しんどかったです。うえぇ……

 

暁ノ章:芹沢鴨の後悔

粗暴な人物になることが多い芹沢鴨ですが、今回の芹沢鴨は不敵な笑みを浮かべ続ける腹の底が見えない男。……だったんですけど、芹沢鴨の生い立ちを知って自身の運命に翻弄されながらどんどん人格が歪んでいくのを見ると、鴨の胸中が少し見えてなんとも言えない気持ちになる。最後は新選組に暗殺されるのですが、死に際がめちゃくちゃ印象的でした。死に向かう芹沢鴨が凝縮されてた。現場で観てたら多分息するの忘れてる。そしてEDの最後の顔がすごく良い。真っ当に人生歩んでたらこんな顔する「武士」だったのかな。

 

やっぱり新選組が好きなんですよね……宵ノ章についても終ノ章ついても話したいことがあるのに言葉にするのが難しい。とりあえず、現場で観たかったな……