2024/5/9

日記を書こうとしたものの、悲しいことに3日坊主ですら出来ていない。

というのも、大変言い訳がましいが前回日記を書いた丁度その日に家族がコロナになりてんやわんやだったのである。今この文章も半分寝てる状態で書いている。眠い。非常に眠い。

と、いうところまで書いて保存したのが5/6だったのだが、なんとその日に今度は私が胃腸風邪に罹ってしまった。胃が痛くて眠れない、立てないというのを久々に経験した。有休がカツカツなのに本当にどうでもいいタイミングで有休を取ることになり絶望した。年内はもう病欠は出来ないかもしれない。悲しい。

市販薬を飲んで寝てやり過ごすのは非効率的なのでさっさと病院に行った。有休も無いし。担当医は以前コロナに罹ったときに診てくれた医師だった。この医者が物凄い早口で全てを説明するのである。コロナのときは私の頭が茹っていたせいでほぼ覚えていないのだが、胃腸風邪は何となく覚えている。

 

これは女性全員に聞きます。妊娠の可能性はありますか。ないですね。風邪かどうかを見ますので、口開けて声出して。若干赤い。風邪の傾向が見られます。心音を聞きます。服は捲らなくていい。昔は衣擦れで音が聞こえないって言われてましたが今は患者さんのプライバシーの保護と聴診器の発展で不要になりました。心音は特に異常無しです。所々押えながらおなかの調子を診ます。(臓器の名前と病気の可能性の確認)痛くない。違う。痛い。そう、はい。胃腸風邪です。では薬ですね。この症状を取るためにこれ。ウイルスをやっつけるためにこれ。この薬を出します。本来体重に合わせた処方量が必要です。あなたの体重は○○だからこの薬は本来この量が適切。常用すると良くないが治るまでなら問題ない。3~4日で治るので多少良くなったかなと思ってもちゃんと続けてください。西洋医学では基本的に食後に飲むよう指示がありますし今回もそうですが食後である必要のあるものはありません。だから飲み忘れたら思い出したときに飲んでください。時間はちゃんと空けて。今後同じようなことがあるかもしれません。でも素人判断で似たような市販薬を飲むのはダメ。その判断のために医者と薬剤師がいます。また痛くなったらちゃんと来て。今回治らなかったらもっとちゃんと来て。何か質問や気になる点ははありますか。

 

いろんな患者さんを診てきて、もう聞かれるのが面倒なので全部話すことにしたのだと思うが私はこの感じが結構好きだ。可能なら自分のことを全部知りたい。おもしろいから。話す速度もかなり良い。最近仕事でもだらだら呆けているからこのくらい速い方が聞き甲斐がある。先日自分の身体について見直したくて漢方外来に行ったのだが、大して説明もなく「元気ないか~じゃあこの薬ね(完)」だったのがかなり不服だったのでいろいろ聞いたら鬱陶しがられた。わかる。付け焼刃のネット知識でアレコレ聞いてくる患者は鬱陶しい。だから最初から全部話してほしい。頭でっかちになってしまったど素人が付け焼き刃を振り翳す必要がないように。

 

隣接する薬局の薬剤師は新卒2〜3年目くらいの男性だった。「お薬出ております。おなかの調子が悪いですかね。毎食後にお飲みください。」さらっとした説明だったが、聞きたいことはさっき聞いたので別に構わなかった。薬を受け取り、帰って担当医のことを母に話したら、この医者、なんと母にはゆっくり話をするらしい。しかも説明もほどほどらしい。初見で鬱陶しいタイプの患者を見抜いたのかもしれない。すごいぜ!また好感度が上がった。